吟味された材料を用いて造るまさにこだわりの吟醸酒。純米大吟醸に望む前の儀式。
「裕恒」は高精米した米を使う分、水を吸わせて割れ過ぎないように緻密に水分調整して原料処理します。「春心」はしっかりとお米に水を吸わせお米の味わいを表現しています。
「裕恒」は麹菌由来の酵素バランスを整えるためコントロールしてつくります。「春心」は麹菌をしっかり生やしてお米の味わいを引き立たせるようにしています。
「裕恒」は選び抜いた酵母を使用し、その酵母の特性を活かすため純粋な培養をします。「春心」は自然の力を借りて酵母を湧かしていきます。
「裕恒」は温度を調整して発酵コントロールしていきます。「春心」は気温やお米の熔け方に逆らわずに発酵させていきます。
西出酒造では全て槽(ふね)と呼ばれる昔の搾り機を使い手作業で搾っています。そのため、万が一、失敗をすると2ヶ月近くかかった工程が無駄になるため、もっとも緊張して臨む最終工程です。機械に比べ時間はかかりますが、この方法によって搾られたお酒には、どれも愛情が込められています。